3年間上がらなかった肩が、1回で上がった話。

昨日、ある患者さんが来た。

マッサージ店の方からの紹介だった。

3年間、右肩が上がらない。後ろにも回せない。


整形外科に行った。

脳外科にも行った。

検査をしても、主な原因は見当たらない

医師からは、

「頚椎の滑り症かな?」

「ちょっとヘルニア気味かな?」

「かな?」って。

それ、答えになってないですよね。


そこから3年間。

整骨院。整体院。マッサージ。鍼。

ありとあらゆるところに通った。

でも、全く変わらなかった。


今までどんな治療を受けてきましたか?

僕は最初に、必ずこれを聞く。

患者さんの答えはこうだった。

「肩を揉まれました」

「首を揉まれました」

「肩甲骨の間を揉まれました」

3年間、ずっと同じ場所を揉まれ続けていた。


はっきり言います。

それでは変わらない。

むしろ、余計に悪くなっていた可能性すらある。


なぜ「揉む」ではダメなのか

多くの人が誤解していること。

「肩が痛い=筋肉が硬い=揉めばほぐれる」

これ、間違いです。

痛みを出しているのは、筋肉そのものが硬いからじゃない。

筋肉の周りにある「ファシア(結合組織)」に問題があることがほとんどなんです。

ファシアって何か。

筋肉を包んでいる、薄い膜のようなもの。

全身をボディスーツのように覆っていて、

筋肉や内臓、骨——全部をつないでいる組織です。

そしてこのファシア、強く押すと余計に硬くなる性質がある

つまり——

揉めば揉むほど、ファシアは固まっていく。

3年間揉まれ続けたこの患者さんは、

絶対に揉んではいけない患者さんだった。


僕がやったこと

まず、全身を検査した。

肩は最初、触っていない。

すると、右側の内臓がガチガチに硬くなっていた

左と比べて、明らかに違う。

まず内臓の調整から始めた。

すると、その時点で——

「あれ、肩が軽くなってきた」

患者さんが驚いていた。

そう。肩を触ってないのに、肩が変わり始めた。

内臓と筋肉はファシアでつながっている。

内臓の硬さが取れたことで、肩まわりの緊張が緩んだんです。


そこから、

固まりまくっていたファシアをものすごく優しいタッチでリリースしていった。

首から肩にかけて。

押さない。揉まない。

触れるように、ゆっくりと解放していく。


結果

3年間上がらなかった肩が、上がった。

後ろにも回せた。

来院したときは、表情が少し暗かった。

3年間どこに行っても変わらなかった。

そりゃそうなると思う。

でも帰るときには、満面の笑顔だった。

「先生、なんで今まで誰もこれをやってくれなかったんですか」

そう言ってくれた。


伝えたいこと

揉んで変わらない痛みがある。

押して変わらない硬さがある。

それは、アプローチする場所と方法が違うだけかもしれない。

痛い場所だけを揉み続けるのは、

被害者をずっと追い詰めてるのと同じです。

犯人は別の場所にいる。

全身を検査して、犯人を見つけて、正しい方法でアプローチする。

それが、オステオパシーです。

NAOSU整体院 院長

小原 浩憲

フランスの先生との写真

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