こめかみの頭痛、首を揉んでも治らない理由。

こめかみがズキズキする。
頭が締め付けられる。
目の奥まで重い。
整骨院に行った。
「首が凝ってますね」と言われて、首をゴリゴリ揉まれた。
ヘッドマッサージに行った。
頭皮をグイグイほぐされた。
その場は少しラクになる。
でも、また戻る。
何回通っても、同じ。
…心当たり、ありませんか?
なんで首を揉んでも、頭を揉んでも、こめかみの頭痛は治らないのか。
理由はシンプルです。
犯人が、そこにいないから。
こめかみの正体を知っていますか?
こめかみって、実は 「蝶形骨(ちょうけいこつ)」 という骨の一部なんです。
聞いたことないですよね。普通はない。
でもこの骨、頭蓋骨の中で一番重要な骨 と言っていい。
名前の通り、蝶が羽を広げたような形をしていて、
頭蓋骨のど真ん中——底の部分にある。
そして、この蝶形骨。
頭の骨のほぼ全部とつながってる。
パズルで言えば、真ん中のピースが蝶形骨 です。
ここがズレると、周りのピース全部に影響が出る。
それくらい中心的な存在なんです。
なぜ蝶形骨が頭痛に関係するのか
ここからが大事な話。
蝶形骨には、三叉神経(さんさしんけい) という神経が通ってる。
この三叉神経、顔と頭の痛みのほとんどを伝えている神経 です。
3つの枝に分かれていて、
その全部が 蝶形骨にある穴 を通っている。
- 眼の神経 → 蝶形骨の「上眼窩裂」を通る
- 上あごの神経 → 蝶形骨の「正円孔」を通る
- 下あごの神経 → 蝶形骨の「卵円孔」を通る
つまり、蝶形骨の動きが悪くなると、この三叉神経が影響を受ける。
こめかみがズキズキする。
目の奥が重い。
頭が締め付けられる。
こういう症状は、三叉神経が刺激されて起きている ことが多い。
さらに、硬膜(こうまく)の話
脳は「硬膜」という強い膜に包まれています。
この硬膜、頭蓋骨の内側にぴったり貼り付いている。
そして蝶形骨にもしっかり付着してる。
蝶形骨の動きが悪くなると、この硬膜が引っ張られる。
硬膜が引っ張られると、脳を包んでいる膜全体に緊張が生まれる。
これが、あの「頭を締め付けられるような」感覚の正体です。
首を揉んでも、頭皮をほぐしても、この膜の緊張には届かない。
首ゴリゴリが効かない理由
整骨院やマッサージで首を揉まれる。
確かに首の筋肉は緩む。
でも、こめかみの頭痛の原因が 蝶形骨の動きの悪さ や 硬膜の緊張 にあるなら、
首をいくらゴリゴリしても 犯人に届いてない。
被害者(こめかみ、首の筋肉)をいくらケアしても、
加害者(蝶形骨) を放置してたら、事件はまた起きる。
ヘッドマッサージも同じ。
頭皮や側頭筋をほぐしても、その筋肉が硬くなる原因が蝶形骨にあるなら、
またすぐ硬くなります。
じゃあ、どうするのか
特殊な方法で、蝶形骨にアプローチする。
「え、頭の骨を触るんですか? 怖くないですか?」
大丈夫です。ボキボキしません。
蝶形骨へのアプローチは、一般的なマッサージとはまったく違う方法で行います。
頭に手を当てて、蝶形骨の動きを読み取る。
硬膜の緊張を感じ取る。
そして、ゆっくりと制限を解放していく。
これが、オステオパシーの 頭蓋アプローチ。
フランスやヨーロッパで体系化された技術で、
僕が今も学び続けている分野です。
こんな頭痛に心当たりがあったら
- こめかみがズキズキする
- 頭が締め付けられる感じがする
- 目の奥が重い
- 首を揉んでもヘッドマッサージしても変わらない
- 病院で「異常なし」と言われた
もしかしたら、蝶形骨の動きの悪さ が関わっているかもしれません。
痛いところばかり揉んでも、犯人には届かない。
まず、ちゃんと検査すること。
どこに原因があるのかを見つけてから、アプローチする。
それだけで、何年も変わらなかった頭痛が変わることがあります。
NAOSU整体院 院長
小原 浩憲
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