腰痛の『原因は内臓にあった」
「腰が痛い」と来た患者さんの腰を、一切触らずに痛みが取れたことがあります。
嘘みたいな話ですよね。
でも、これは私の院では珍しいことじゃないんです。
実際にあった話
ある患者さんが、左側の腰からお尻にかけての痛みで来院されました。
整形外科に行っても「異常なし」。
整体に行っても「筋肉が硬いですね」と揉まれるだけ。
何ヶ月も改善しない。
そこで私が全身を検査したところ、左のお腹のあたり——小腸のまわりが、ものすごく硬くなっていたんです。
腰は触らず、そのお腹の硬さにアプローチしました。
結果、腰からお尻の痛みが和らいだんです。
「え、腰触ってないですよね?」
患者さんにそう言われました。
なぜ「お腹」で「腰」が楽になるのか
ここで、「事件は現場で起こっていない」 の話です。
内臓って、骨や筋肉と同じように、膜や靱帯で身体の中に「吊るされて」「固定されて」いるんです。
そして内臓は、背骨や骨盤と直接つながっている。
つまり——
内臓の動きが悪くなると、つながっている筋肉や骨格にまで影響が出る。
お腹の中の臓器が硬くなったり、位置がズレたりすると、そこに引っ張られて腰や背中、肩にまで緊張が生まれるんです。
内臓が硬い人、ものすごく多いです
これ、私が日々感じていることなんですが。
内臓が硬い方、本当に多い。
「え、内臓って硬くなるんですか?」
はい、なります。
内臓も筋肉や組織でできています。ストレス、疲労、食生活、姿勢——いろんな原因で、内臓の動きが悪くなったり、硬くなったりします。
そして困ったことに、内臓の硬さは自分では気づけない。
レントゲンにもMRIにも映らない。
手で触って、動きを確認して、初めてわかるものなんです。
内臓と痛みの「つながり」を知ってほしい
少しだけ具体的な話をさせてください。
肝臓と腰痛・お尻の痛み
肝臓は身体の右側、肋骨の下にあります。
この肝臓、実は横隔膜(呼吸するときに動く筋肉)にくっついているんです。
肝臓の動きが悪くなると、横隔膜が引っ張られて呼吸が浅くなる。
そして、腎臓や腸にも影響が広がって、最終的に骨盤まわりの血流が悪くなる。
その結果、腰やお尻に痛みが出ることがあるんです。
肝臓の問題が、腰痛として現れる。
痛いところだけ見ていたら、絶対にたどり着けない答えです。
8ヶ月、首が回らなかった人の話
もうひとつ、忘れられない症例があります。
ある患者さんが、8ヶ月間、首が痛くてほとんど回せない状態で来院されました。
聞くと、その間にいくつもの整骨院、整体院、整形外科を回ったそうです。
「首を揉んでもらった」「電気をかけた」「牽引もした」「レントゲンでは異常なし」
何をやっても変わらなかった。
紹介で来られたその方を、私はまず全身を検査しました。
首にはほとんど触れていません。
結果、肝臓の動きがかなり悪くなっていたんです。
肝臓にアプローチしたところ、首の痛みも可動域も、ほとんど改善しました。
8ヶ月間、首ばかり診てもらっていた。
でも、本当の「加害者」は肝臓だった。
首は「被害者」だったんです。
「内臓調整」って何をするの?
「内臓を触るって、お腹を押すんですか? 痛くないんですか?」
よく聞かれます。
答えは、ほとんど痛くありません。
内臓へのアプローチは、お腹にやさしく手を当てて、動きを確認しながら、硬くなっている部分をゆっくりほぐしていく作業です。
力ずくで押すわけではありません。
身体の声を聴くように、手で読み取っていく。
これが、私が学んでいるオステオパシー(フランス発祥の医学体系)の内臓アプローチです。
「揉んでも揉んでも良くならない」人へ
もし今、こんな状態なら——
- 何ヶ月も腰痛や肩こりが続いている
- 整形外科で「異常なし」と言われた
- 整体で揉んでもらっても、すぐ戻る
- 検査で特に原因が見つからない
もしかしたら、「犯人」はお腹の中にいるかもしれません。
痛いところばかり揉んでいても、加害者を見逃していたら、何度でも事件は起きます。
まずは内臓も含めた全身の検査が大事です。
森を見てから、木を見る。
身体の表面だけじゃなく、中身まで。
それが、25年かけてたどり着いた私のやり方です。
NAOSU整体院 院長
小原 浩憲
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